機構設計 T氏

実は全部うちが設計した、と言えるようになりたい。

小さい時から物を分解したり組み立てたり。父の影響で趣味が男の子みたいに

この業界に入ったきっかけを教えてください。

父が建築の仕事をしてまして、家でドラフター (製図台) で図面書いたりしていたんです。子供の時からそれを見ていて、設計の仕事がかっこいいなとは思っていました。高校で進路を決める時に、電化製品って女性が使うことが多いのに工業系の人って男性が多いというのが不思議に思っていて、女性ならではの感性を活かして仕事ができたらいいなというふうに思って工業大学に行きました。

大学卒業してすぐはジャノメミシンに入社してロボットの研究開発をしていました。仕事的には面白い場所だったんですが、故郷の福岡がやっぱり好きで、戻ってきたいと思って会社を探して、そこから自然とBraveridgeに行き着いたという感じです。

故郷に戻るきっかけは何だったんですか?

ずっと子供の時から福岡で育ったんで友達とかも福岡にいて。大学の時は大学の友達が周りにいたから全然気にしなかったんですけど、卒業しちゃうとみんなバラバラになり、だんだんと寂しくなる気持ちもあって福岡に戻りたいなという気持ちになりましたね。

どのようにBraveridgeを知ったのですか?

自分で求人サイトを見て、一旦は治具の設計や精密機械加工とかをする会社に入社しました。そちらが福岡の事業所を閉めることになり、熊本に引っ越す必要が出てきてしまって、それだと福岡に戻ってきた意味がなくなると思ってそちらは辞めました。その後、転職エージェントから「いい会社ありますよ」と紹介してもらってBraveridgeに入りました。

戻られてから最初も機械系の会社に入られたということで、やはり機械が好きなんですね。

そうですね。機械だったり、”ものづくり”が好きですね。 小さい時から物を分解したり組み立てたりとかしていて、目覚まし時計とかから始まって、そのうち壊れたテレビとかも分解して元に戻せなくなったり。電気つけたままでショートしてバーンとかやったりして (笑)。

すごいですね (笑)。女性では珍しいことですよね?

父の影響が大きいですね。父は機械を分解したりはしなかったですが、一緒に木を切ったり、釣りに連れてってくれたりとか、自分の趣味に連れ出す人なんですよ。 なので趣味が男の子みたいに (笑)。

社長との面接で受けた直感を信じて入社

ものづくりが好きということで、Braveridgeの面接は「よし、ここ入ろう!」という感じですね?

いえ、全然でした。「なんか、怪しい」と思ってました (笑)。 当時、Braveridgeは大学内のベンチャー支援センターというところで一室を借りてやってたんですね。田舎の大学で、しかも部室みたいな棟を改造して作られていたところで。 一階が食堂で、上の階に行くといろんなベンチャー企業が入っているという感じでした。 以前勤めた会社ではみんなちゃんとした身なりだったんですけど、BraveridgeはみんなTシャツにGパンとかでしたし、場所もすっごい汚いところだったんですよ。それで臭いし (笑)。 なんか「え、大丈夫かな……。」っていうのが最初の印象でした。

でも面接のときに社長の吉田と話をしたら、すごく頼り甲斐があるなという印象に変わりました。多くのことは聞かれなくて、「どういうソフトで、どういう設計してきたの?」といったことを聞かれているうちに、最後に、なんか……この人なら大丈夫だな、と。なぜそう思ったか分からないですけど、この人について行ったらなんとかなりそうだなって思って (笑)。 なんとかなる、おかしなことにはならないっていう確信みたいなものを感じました。

入社されて、実際はどうでしたか?

実際そうですね。問題とかが起きても絶対フォローしてくれるので、だから安心して失敗できます。直感は正しかったですね。

メイド・イン・ジャパンはうちだけ。私か社長が設計したということですね(笑)

その後、関わられた仕事や製品について教えてください。

入社して最初はFMトランスミッターを作っていました。車のシガーソケットに挿して使う製品です。このシガーソケットに挿す部分は、熱が発生したりするので穴を空けたり工夫をしてるんですけど、この部分を設計してるのは日本ではBraveridgeだけじゃないかなと思います。

一番難しいのはバネの力加減で、強すぎると壊れちゃうんですよ、抜けないとか。弱すぎると出てきちゃったり、くるくる回ったりとか。規格通りじゃないといけないので、長さや幅が何ミリ以内とか決まってるんですね。それらをちゃんと守りつつ設計するんです。

シガーソケット関連の製品でメイド・イン・ジャパンのものは、全てBraveridgeさんが作られたということですか?

はい。メイド・イン・ジャパンはうちしかないです。「私か社長が設計した」ということですね (笑)。

バネの素材や強さのことからデザインまで、考える範囲が広いと思うのですが、大変じゃないですか?

逆に大きい会社だと、プラスチックしか設計させてもらえなかったり、金属しか設計させてもらえないということがあります。例えばロボットだったら、板金の部分は誰々が設計して、駆動部分は誰々が、リモコン部分は誰々がという風に分かれることが多くて、完成するまで自分がどんなことをしてるかが分からなかったりするんですよ。組み合わさって初めて、「あーこれやってたんだ私」っていう。

Braveridgeでは、最初から自分が何を作っているのが分かってるので逆に考えやすいんですよね。お客さんがどうやって使うかを分かっているので、どうしたら使いやすくなるかも分かります。だから設計している途中から意見が出せるというか。自分が考えて作れているので「もっとこうしたらよくないですか?」ということを言いやすくなりますし、そこが楽しいですね。

あと自分は生産現場での「作りやすさ」も重視して設計しています。その後、形になってきたら使いやすさも設計するという感じです。

社長の設計は作りづらい!?でも、かっこいいんです

「作りやすくする」ということも重要なんですね。

はい。 自分は社長より作りやすくて、組み立てやすい設計をしていると思います。社長の設計って作りづらいんですよ (笑)。

え!? (社長の) 吉田さんは別のことを重視しているということでしょうか?

そうですね。社長は「かっこいい部品」を作ってると思うんですよね。社長が作ってる部品って、一個でかっこいいんですよ。一個ポンて置いてあるだけでかっこいい部品作ってるなって思います。 けど、作りにくい (笑)。

ただ、社長は工場を信頼しているのでそれができるんだと思います。その上で、その部品についてもっと考えているからかっこよくなるんだと思うんですよ。 自分はまだ社長ほどではないので、今は「組み立てやすさ」ということを重視しているというか。 でも最近やっと、組み立てやすくするっていうことを一生懸命考えなくても自然とできるようになってきたので、これからはさらにその上で、部品をかっこよくしていきたいなって思います。

なるほど、社長と同じ方向に成長していこうとされてるんですね。「部品をかっこよくする」という言葉が素敵だなと感じました。そんなBraveridgeでの仕事の魅力を教えてください。

Braveridgeは自由ですね。勉強したいと思ったら勉強できるし、やることやっていれば文句を言われないです。例えばずっと参考書読んでるとか、磁石を使う製品だったら「磁石のすべて」みたいな本とかをずっと読んでたりとか、そういう仕事と直結しないことをするのはけっこう憚れることもあると思うんですよ。接着剤とかずーっといじってても何にも言われないし。 まあ、さすがに直近でなにか納期が迫ってるのにそんなことしてたら言われますけど。そういう部分で自由ですね。

時間配分はご自身でされてるんですね?

そうですね。最初の頃に時間を自分で管理するようにすごく言われました。 最初は自分がどれぐらいの量をどれくらいの時間でできるかわからないじゃないですか。 何分かかるかまず想像してから作業をして、あとで自分で答え合わせをするようにしていけば、そのうちわかるようになるよと言われ、実際その方法で時間の管理ができるようになりました。

社長はメンバーそれぞれに任せてるので、例えば新しいプロジェクトの担当を決める時も自主的に声をあげる感じですね。「こういう製品の開発依頼来てるけど、やりたい人~」と言われて、「はい、やりたいです~」って。 「それ、やりたくないです~」「え、だれも立候補せんとやー?」とか (笑)。

世の中うまくできてるから、みんなが自分に向いてることやればうまくいくと思う

今後のイメージや将来の夢について教えてください。

Braveridgeの名前が表に出ることって今は少ないんですけど、今後もずっとそれがいいなって思っています。一方で、例えばPanasonicとかSONYとか大きな会社の製品が、実は全部Braveridgeが設計してるんだよ、と言えるようになったらうれしいなって。「実は私が設計している」って思ってる製品がいっぱいあったり。それを世界的な規模でできたらいいなって思います。

最後に、今後Braveridgeを受けようとされている方へ伝えたいことは?

仕事って向き不向きがあると思います。辞めたり、新しいところに移るのは躊躇するだろうけど、何回でもやり直したらいいと思います。イヤイヤ続けてもよくないし、もっと直感でやればいいんじゃないかな。楽しく仕事できなくて当たり前と思っている人もいると思うんですが、そんなことはないと思います。

たぶん、世の中うまくできているので、まんべんなく、みんなが自分に向いていることをやればうまくいくんじゃないかと思うんです。探すのをやめないことが大事だと思います。

それには、ちっちゃいときからの夢が直結する気がします。
例えば、ケーキ屋さんになりたかったんなら、パティシエになるのを諦めたとしても、それに関連する仕事をすればきっと楽しいと思います。例えば、チョコレートメーカーに入る、とかですね。本当に好きなことをやるというのが大事だと思います。

株式会社Braveridge 本社
〒819-0373 福岡県福岡市西区周船寺3-27-2
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